Y君の頼みごと
リビングにいるとY君が寄ってきた。Y君は一緒のシェアハウスに住んでいる21歳の学生である。
Y君「バイトの上司のLINEを訳してほしい(ゴホゴホ)」
いろいろ話を聞くと、彼はその日具合が悪くなりバイトを休んだらしい。
バイトの上司のLINEには、インフルエンザが流行っているので、医者に検査をしてもらい結果を必ず教えてほしいと書いてあった。
インフルエンザの場合は5、6日間休まなければいけないとのこと。
ほんとに具合が悪そうだったので、医者に行くことを勧めた。
Y君「医者に1人で行くのが不安だからついてきてほしい」
海外の医者は大変だろうと思い、一緒について行くことにした。
医者に到着
Y君に健康保険証を出すようお願いした。
Y君「」スッ
有効期限が去年の9月で切れてる
彼は学生のためギリギリの生活状況で、医療費を全額実費で払うことに。
問診票
問診票は代わりに私が書いた。
服用中の薬を書く欄があったので、彼に聞いた。
出してきたのは英語で書いてる薬
なにも聞かずにそのまま記入
症状を聞くと頭痛、鼻水、咳、喉の痛みだという。めっちゃ具合悪いやん。
体温計で37.1度。微熱の模様。
診断
30分ほど待ってやっと順番が回ってきた。私も同席することに。
お医者さんは気さくでいい人そうだった。ジェスチャーも入れつつY君の症状を聞いていく。

そこでお医者さんがY君に
医者「今飲んでいる薬はありますか?」
さっき聞いたやつだと思い、Y君にさっき見せてくれた英語で書いてる薬をお医者さんに見せるよう言った。
彼が薬を取り出してお医者さんに渡す。
Y君「」スッ
医者「これは何の薬ですか?」
Y君「」
医者「これは〜、なんの〜、薬?(ジェスチャー入れて)」
このくらいの日本語はわかるだろうと黙ってると
Y君「言いたくありません」
医者と私「ファッ??????」
まじで、は???????
人生で初めて医者の質問に逆らうやつを見た。
てめえは薬がお腹でミックスになって死にてえのかと思った。

当然医者は
医者「それはだめだよ!言うのは基本だよ」
と説得。それでも言わないので医者がググった結果、精神安定剤ということがわかった。
隠す必要ある〜〜〜〜?????
彼にしてみれば、デリケートな部分だったのかもしれない。
しかしわたしは清水良太郎や船越英一郎たちが頭をよぎるまで考えてしまった。本当に普通の薬でよかったと安心した。

インフルエンザは発熱から半日立たないと検査結果に出てこないらしく、明日熱があった場合来るようにと医者に言われた。
なるべくお金がかからないように、最低限の薬をチョイスしてくれた。
処方せんをもらったので薬をもらいに移動することを彼に言うと
Y君「バイトの上司にインフルエンザの結果を返事をするだけだから、薬は買わない」
彼はバイトを休みたいだけで、薬を飲まないで治すと言った。
最初からインフルで休むって言えばよくね?????
と思いながらヤキモキして帰宅したのであった。
おわり
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